福山市大門町の通所介護・放課後等デイサービス・居宅介護支援|介護の扉

福山市大門町の通所介護・放課後等デイサービス・居宅介護支援|介護の扉

介護の扉 ブログ
HOME > 介護の扉 ブログ > 介護の扉 ブログ

H30年介護報酬改定における居宅介護支援はどうなる?

平成29年7月5日社会保障審議会 (介護給付費分科会)において、居宅介護支援について議論がされました。


会議の現状と課題としては以下の4点に触れられています。
①居宅介護支援・介護予防支援の現状等
②居宅介護支援事業所の管理者の役割の明確化
③公正中立なケアマネジメントの確保(特定事業所集中減算・運営基準について・保険者によるケアプラン点検について
④入退院時における医療・介護連携

論点としては
①居宅介護支援事業所における人材育成の取組を促進する観点から、居宅介護支援事業所の管理者のあり方についてどのように考えるか。
②公正中立なケアマネジメントを確保する観点から、特定事業所集中減算のあり方や利用者やその家族に対する説明・同意プロセス等についてどう考えるか。
③ 退院後に円滑に必要な居宅サービスを受けられるようにするために、入院時を含めた医療機関と居宅介護支援事業所との更なる連携に向けた取組みについてどう考えるか。
④末期の悪性腫瘍の患者に係るケアマネジメントについてどう考えるか。
上記の事などが議論されているが報酬等具体的な議論には至っておらず、質の高いケアマネジメントについてが中心であった様子。

介護支援専門員は、介護保険導入期では適切な給付など介護保険のナビゲーター的要素が強かったが、現在は住み慣れた生活圏域で過ごすため、介護保険・介護保険外を問わず相談や社会資源を構築する事やコーディネートする事が求められ、より相談援助の専門職として舵が切られていると感じます。平成28年度には、研修体系が変更され資格取得や更新に関わる研修時間の増加するなどが行われ、より高い専門性に向け継続的な努力が求められています。
しかし残念な事は、質の議論はされても対価に対しての議論がされていない事です。介護職においては平成29年4月より処遇改善加算が拡充されましたが、介護支援専門員は対象ではありません。現状居宅介護支援における単価は、1042単位(要介護1・2)人員基準における35件を担当したとして事業収入として年間4,376,400円にしかなりません。その中から、車両維持費・電話などの通信費、請求に必要なソフトなどの料金が必要となります。
介護支援専門員を「職業能力の体系」(職業能力開発総合大学校基盤整備センター)にあてはめ考えてみようと思います。「職業能力の体系」では、「仕事」に対して、レベル設定を行います。

レベル1(指導指示または指導管理の下で行うマニュアルに沿って行う日常定型業務等・チームの中でメンバーシップを理解しながら行う仕事・補助的または基礎的な仕事

レベル2(職務の反復経験から適切な判断ができ自主的に行う仕事・職務の反復経験から創意工夫や改善について提案相談できる段階の仕事)

レベル3(指導指示または指導管理を行う仕事・与えられた持ち場で管理運営を行う仕事・チームの中でリーダーシップを発揮して行う仕事・他部門または他企業との業務調整、問題解決等を行う仕事・職務に関する専門分野の高度化または他の専門分野との複合化に対応する仕事)

レベル4(新しい生産設備や新技術の導入に対応する仕事・他の専門分野との複合・統合により高付加価値化や新分野展開を担う研究開発的または調査分析的な仕事・企業内の基準・制度の改正を行う仕事・総合的な判断及び意思決定を行う仕事)

レベルは4段階に分けられ、(介護支援専門員に求められる部分を太字)職業能力として考えた場合レベル3以上が求められます。一般企業のモデルケースとしては、課長・管理責任者・工場長の求めらえる仕事であることが解ります。地方公務員・一般企業では300万~800万円とされています。先ほどの現在の報酬体系のままでは、待遇改善はままなりません。専門職としての責任を担うためには、相応しい待遇が必要ではないでしょうか?
このままでは処遇改善加算対象の職種からは、介護支援専門員の成り手が無くなるかもしれません。志を持った優れた専門職を養成するためには、介護支援専門員の取得がキャリアアップにつながる必要があると思います。平成30年の報酬体系が介護支援専門員にとって夢や希望のもてる報酬改定となることを希望します。

介護の扉 ブログ